江戸時代の名言 二宮尊徳 山本常朝 上杉鷹山 徳川光圀 貝原益軒

江戸時代 名言

僧侶の名言

仙厓義梵 臨済宗

 60歳は、人生の花。
 70歳で迎えが来たら、留守だと言え。
 80歳で迎えが来たら、早すぎると言え。
 90歳で迎えが来たら、急ぐなと言え。
 100歳で迎えが来たら、ぼちぼち考えようと言え。

 死ぬ時ならば、死ぬがよく、死に損のうて、死なぬなおよし。

南光坊天海 天台宗

 気は長く、勤めは堅く、色うすく、食は細うして、心ひろかれ。

快川紹喜 臨済宗

 心頭滅却すれば、火も自ずから涼し。

沢庵和尚 臨済宗

 溝は、怖れることなく一気に飛べ。危ないと思うから嵌まるのだ。

良寛 曹洞宗

 災難に遭うべき時は、災難に遭えばよい。死ぬべき時は、死ねばよい。これぞ、災いを避ける妙法なり。

実務者の名言

二宮尊徳 農政家

 知恵があろうと学があろうと、至誠と実行がなければ事が成ることはない。

 一日生きれば一日の儲け。一年生きれば一年の得。

 たらいの水を手前に引き寄せれば、いったんは自分に寄って来るように見えるが、やがてたらいの周囲を回るように、向かい側へ流れて行ってしまうもの。

 大事を為さんとするなら、小事を怠らずに勤しみなさい。小が積もって大になるのだ。

 誠実にして初めて、禍を福に変えることができる。術策は役に立たない。

 道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。

 一つの理を学んだ時は、それを実行に移すことが大切だ。

 すべての商売は売って喜び、買って喜ぶようにするべきである。

 両方が得をして両方が喜べるような関係を作ることに、知恵を働かせるのがよい。

 今日飲む酒がないと借りて飲む。今日食べる米がないと借りて食べる。これが困窮する原因だ。

 貧しい者は昨日(借金)のために働き、豊かになる者は明日のために働く。

 昨日の稼ぎが、今日の暮らしを支える。今日の稼ぎが、明日の暮らしを支える。それ故、今日の勤労が大切なのだ。

 胡瓜を植えれば、胡瓜と別のものを収獲できると思うな。人は自分の植えたものを収獲する。

 質素な生活が、結局は自分を救うことになる。分を過ぎた贅沢は、身を破滅させる元。

 人が困窮するのは、働くべき時に怠けたり、稼ぐ以上に使ったりするからだ。
 あるべき道理に背いて困窮した自覚もなく、ただ金銭や米が足りないと思って、救済金の支給や借財の帳消しを願い出るなど、その場凌ぎでしかない。

 両親が、愛情を込めて育ててくれたお陰で、我が身は生育した。その御恩に報いることが「孝」である。

山本常朝 佐賀藩士

 武士道とは、死ぬことと見つけたり。

 水が増えると船が高くなる。難しいことに直面するほど、一段高い心になれる。

 武士たる者、高慢な心を捨てて、死にもの狂いで取り組むことが肝要じゃ。

 人は苦労して初めて根性が座る。若いうちは苦労するとよい。

 名人も人なら、自分も人。決して諦めるな。

 大きな困難に遭って、平静でいられるという程度ではまだ未熟。喜び勇んで立ち向かうべし。

 今時の利口者は、浅知恵で外面を飾ったり、誤魔化すことばかりする。それ故に愚直な者には及ばない。

 徳のある人は、胸中にゆるりとしたところがあって、物忙しいところがない。小人は、そわそわとがたつき回るもの。

 修行は生ある限り続けるものである。存命の間に成就することはない。

 小々は見逃し、聞き逃しがある故に、下々は安穏とするもの。

 人の一生は、好きなことをして暮らすべきだ。人生は、そもそも夢のようなもの。嫌いなことばかりして、苦を見るなど愚かなことだ。

 部下には、平生から言葉をかけて励ますように。とにかく一言が大事である。

伊能忠敬 測量家

 後世の役に立つような、しっかりとした仕事をしたい。

 人間は夢を持って前へ歩み続ける限り、余生などいらない。

平賀源内 発明家

 良薬は口に苦く、出る杭が打たれるのは、世の習いだ。

井原西鶴 作家

 人間は欲に手足が付いたようなもの。

 この世に住む以上、何事も心配するだけ損だよ。

要人の名言

徳川吉宗 将軍

 すべてに優れた人は滅多にいない。長所があれば短所もある。日頃の励みという善に免じて、此度の過ちは許してやれ。

 天下を持つ身に、何の愉快があろうか。

上杉鷹山 米沢藩主

 為せば成る。為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなりけり。

 してみせて、言って聞かせて、させてみる。

 力不足だから これはできないと思ってはいけない。真心があれば、その不足を補ってくれる。

 この世に生を受けたのは親の恩による。この身体が親の一部であることを、決して忘れてはならない。

 民は国に属する民であって、私物にしてはならん。国は先祖から子孫に伝えるものであり、私物にしてはならん。

徳川光圀 水戸藩主

 苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし。

 平生、物に執着しないことは、人間第一の修行である。

 食事をする度に、兵糧が粗末だった時代のことを考えなさい。

 小事でも、よく考えて処理しなさい。大事でも、慌てずに取り組みなさい。

 草履は常に、揃えて脱ぐように心掛けなさい。普段からしていないことは、忙しい時にできないもの。

 生きるべき時に生き、死すべき時に死す。

 敵を討つことを考えず、和睦をしなさい。

松浦静山 平戸藩主

 勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。

 若者に、厳しいことを一度に訓戒してはいけない。折りを見てまず一つを注意するとよい。二つは多過ぎる。

松平信綱 老中

 天下の政治は、重箱をすりこぎで洗うようにするのがよい。隅々まで洗おうとするのは悪しきこと。

松平定信 老中

 非常の時こそ、非常の成功を挙げるもの。

 楽しいと思うことが、楽しくなる元である。

 友人は、その長所を友と思いなさい。武芸であれ歌であれ、人の長所と付き合うと思えば上手くいく。

板倉重矩 老中

 今の世は悪を改めるために罰することが多く、善人を探し出して賞することは稀である。善人を称えなさい。上が善を愛すれば その態度に下は倣う。

大岡忠相 幕臣 町奉行

 無実の者が処罰されると見聞した時は、親類はもちろん身寄りの者も、遠慮なく吟味を申し出よ(当時は異例だった再審を認めた)

青木昆陽 幕臣 甘藷先生

 金銀は確かに至宝だが、飢饉や酷寒の時に活用しなければ、何のために集めたか分からん。

学者の名言

貝原益軒 本草学者

 自ら楽しみ人を楽しませて、人の道を行うことに、人として生まれて来た甲斐がある。

 長生きして、安楽であり続けたいなら、欲に任せてはならん。欲を堪えるのが長命のもと。

 接して漏らさず(年を取った男は、女と触れ合うのはよいが射精は控え目に)

 養生したければ、長時間歩くこと、長時間座ること、長時間寝ること、長時間見ることを控えるように。

 人にとっての礼法は、水の氾濫を防ぐ堤防のようなもの。礼法があれば問題を防げる。

 喜びや怒りを覚えている間は、何かに取り掛かってはいけない。そうした感情が収まり、平常心に戻ってから事に当たりなさい。

 言葉が多ければ口の過ちが多く、人に憎まれて災いを生じる。慎んで必要以上に話さないことだ。

 時に動いて、時に静かであれば、気がよく巡って滞ることがない。

 生まれても学ばなければ、生まれなかったのと同じ。学んでも道を知らなければ、学ばなかったのと同じ。

 古来、禍は口から出て、病は口から入ると言われる。口の出し入れには常に注意しなさい。

 みだりに薬を服用してはならない。病による災いより、薬による災いの方が多い。

 食べ物は、体を養うのに益があるものを選びなさい。

 心は常に、楽しむように意識しなさい。心を苦しませてはならない。体を動かして労働しなさい。休んでばかりではいけない。

 病はみな気から生じる。気が病むのが病である。故に、養生の道は気を調えることにある。

 長生きすれば楽しいことが多く、得することが多い。

 老人の一日は千金に値する。

新井白石 政治家 朱子学者

 昔の人は言うべきことははっきり言ったが、その後はみだりに物を言わなかった。

 男はただただ、忍耐を修練すべし。

 金と色の二つから生まれた恨みは、永遠に消えない。

 何事であれ、見聞したことを、そのまま捨ておいてはならない。事の由来をよく考察すべきである。

熊沢蕃山 陽明学者

 よく学ぶ者には、他人を咎めている暇などない。日々、自分の至らない点を反省している。

 心の内に善を積み、徳を為し、人に知られることを求めず。ひとり善を行うことを楽しむ。

 節約に努めるより、むしろ贅沢を控えなさい。

 憂鬱なこと、幾らでもやって来なさい。それと戦う力がどれだけあるか、試してみようじゃないか。

山鹿素行 軍学者

 志が深ければ、願わずとも良い結果となり、求めずとも名利がある。

 中国を慕って勉強して来たが、最近になって誤りだと知った。我が国には、かの国より優れたものが多くある。

高野長英 医者 蘭学者

 易きがごとくして難しきは、ただ勤学の二文字。

 人は、学ぶためには食わねばならない。しかし、食うために学んではならん。

佐藤一斎 儒学者

 人の長所を見なさい。人の短所を見てはならない。

 若年の時に学べば、壮年にして為すことがある。
 壮年の時に学べば、老いても衰えない。
 老年の時に学べば、死後も朽ちることがない。 

井澤蟠龍 武芸者 国学者

 仲間との付き合いに、特別なことは要らん。あり合わせの一汁一菜で十分だ。武士は粗食でよい。

伊東東崖 儒学者

 弁の立つ者は、多くのことが拙い。

本居宣長 国学者 医者

 師匠の説だからと言って、必ずしもこだわり、守る必要はない。

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