男らしさの権威、北方謙三先生の名言を集めました。
なぜカッコいいかは考えない。自分もそうありたいとは願わない。
ただシビれる。それが漢(おとこ)北方の楽しみ方。自分が言うチャンスは狙わないこと。
昭和の時代にいたとか、いなかったとか。そんな漢たちの言葉。
ハードボイルドの名言
試みの地平線
うじうじ悩むな。小僧ども、ソープへ行け!

夜より遠い闇
男が勝つことを忘れたら、あとは腐っていくのを待つだけさ。
灼光
自分の生き方を決めている。俺はそれを簡単に変えることはできんよ。
火焔樹
胸に仕舞っておかなきゃならないものを、ちゃんと仕舞っておける。男ってのはそういうもんだぞ。
男は一人の時に泣けばいいんだ。
秋ホテル
勝敗は最後に決まるもんさ。レースでも人生でも。
残照
過ぎた時間は幻だったと思うことだ。でなけりゃ、やっていけんよ。
秋霜
若さがない分、男は優しくなっていくものさ。
夜の眼
幸運に対しては、謙虚になるもんだぜ。
いきなりだから面白いんだ、人生ってやつはな。
友よ、静かに瞑れ
たとえ子供でも、それを決めなきゃならん時があるもんですよ。子供だからって理由で大人が止める権利はない。

二人だけの勲章
一つのことだけを思い詰めてると人生を棒に振るぜ。忘れるのは女々しいことじゃない。時には勇気が必要なことさ。
錆びた浮標
俺は人生で何度か酒に助けられたね。必要な時はいつも手が届く。そこが女と違うとこだ。
汚名の広場
忘れたいことが一杯あった。それを酒瓶の中に吐き出すと忘れられるんだ。大人になりゃ君にも分かるさ。
明日なき街角
必要なのは長い時間ではない。10年でも分かり合えない奴もいれば、5分で分かり合える奴もいる。
たかがネジ一つと馬鹿にしてると、機械は分解しちまうんだぜ。緩んでてもいけねえし、締まり過ぎててもいけねえ。
弔鐘はるかなり
忘れられるはずがない。何かやろうとする度にそいつが顔を出すんだ。厄介なもんだよ、男の志ってやつは。性悪女に惚れたみたいなものさ。
死がやさしく笑っても
弾みで始めちまったことじゃねえ。そうするべきだと思った。思ったことはやり通すのが男ってもんだ。
人に語れない思いも男にはある。それは語らないんじゃない。語れないんだ。
だから男は、時には黙って何かをやる。それで失敗したり死んだりしたら、馬鹿だと笑われるだけだ。それでいい。
黒いドレスの女
自分がちゃんとした男だと思い込みたいんだ。試したいのさ。
お前一人を護れないようで、男だなんだと言ってられんのでね。だから、これからも護る。俺は俺のためにお前を護るんだ。
瀬戸際に立ってる女ってのはな、無意識に男の気を引くんだ。
男はどうしても手を差し伸べてやりたくなる。その時の気持ちを、惚れたと錯覚する場合もあってな。
傷だらけのマセラッティ
女の全部を受け入れられるかどうか。それが惚れるということなのだろう。

一日だけの狼
男に分かるとしたら、女の習性みたいなもんだけだからな。分かろうとしなけりゃいいんだ。
危険な夏
時にゃ月、時にゃ太陽。そういうもんだぜ。だから相棒なんだよ。
男には、自分が男であると命を張って確かめなきゃならん時が、人生に必ずあるもんさ。
いい歳をしてTシャツにジーンズで、首にタオルを巻いて肉体労働することにも抵抗はなかった。
地べたを這いつくばっていれば消えてしまう気位など、最初から持たない方がマシだ。
自分のために失うまいと心に決めた気位は、何をやっても消えるものではない。
行きどまり
てめえのことは、てめえでケリをつけるもんさ。
他の男と付き合うななどと言ったことはない。そういうことで嫉妬するのは男の恥だ。
他の男と比べて自分が選ばれなかったら、黙ってそれを認めるしかない。
心の中に嫉妬がないわけではないが、女に見せるものではない。
夜が傷つけた
本当に欲しいものは、必要な時にはありはしない。それが人生というものだ。
男ってのは、何を引き受けるか、いつでも自分で決めるもんだ。
お前の台詞じゃないな、それは。俺と喋る時は自分の言葉で喋れ。
いや、誰とでもそうだ。男ってのはそうやって自分の言うことに責任を持つもんだ。
大人になりたがっている子供。厄介なものだ。女のように自然に大人になってはいかない。無理をして自分を大人にしていく。
黒銹
負けるにしたって、男には負け方ってやつがある。
碑銘
男と女じゃ、どっちかが恥かかなきゃ始まらねえのさ。俺が恥をかく役を引き受けただけのことよ。
度胸がよすぎる奴らは大抵長生きしてないぜ。臆病な奴が生き残って勝つんだよ。
群青
人間ってやつにゃ、我慢できないことがあるんだ。我慢しちゃならないってことがな。世間で理不尽がまかり通って行く。俺に我慢できないことは、それだよ。
男は時々負け犬になることもある。それを忘れなけりゃいいと俺は思っている。
烈日
卑怯なことはするな。負けても泣くな。女には優しくしろ。
何も結婚だけが枷ってわけじゃない。枷にしちまう。そういう男っているもんでしょう。何だって枷にしちまう。
同じ負けるにしても、殴り合いをしたのとしないのでは大違いのはずだ。
檻
喧嘩ってのは、どっかで切り上げんだよ。殺るか殺られるかまでやるってのは、度胸でもなけりゃ根性でもねぇ。馬鹿ってことだぜ。
風群の荒野
生涯の敵ってやつを殺してしまったら、自分が何のために生きているのか分からなくなる。

牙
ここは俺の土地だ。誰も入れねえ。土地だけじゃねえ。心にも土足で踏み込ませちゃなんねえぞ。
約束
釣り合いが取れたもん同士で好きになるもんだよ。騙す男を好きになるのは、騙される何かがある女なのさ。気づいて自分で別れるしかないんだ。
流塵
利巧であることより、懸命であることの方がずっと大事です。
人間は元々そういうもんさ。いつも何かに縛られている。社会とか体制とか道徳とかにな。何かのきっかけでその束縛が解ける。
過去 リメンバー
仲間は血のようなものだった。それも生まれながらに持っている血ではない。ふとしたことで、偶然としか思えないようなことで通い合ってしまった血。
冬に光は満ちれど
60年も70年も生きてりゃ、人間はどこか腐る。大事なのは、自分が腐っているかどうかを知っているかなんだ。
あれは幻の旗だったのか
捨てきれなくてな、今まで仕舞いこんでたんだ。男ってのはそういうもんさ。女の方はとっくに俺を忘れてるだろう。
罅・街の詩
分かって貰おうと思って喋ってないからな。自分とした約束が守れるかどうか。それで見苦しくならずに済むかどうか決まる。
もうよせよ。自分との約束なんて、人に語るもんじゃない。
速く走れりゃいいってもんじゃない。ちゃんと走っているかどうかが問題なんだ。自分がちゃんとした道を、きちんと走っていると思えるかどうかがな。
冬こそ獣は走る
言えねえよ。言葉なんかで言えるもんじゃねえ。自分で泥まみれになって、拾い上げるしかねえんだ。

ふるえる爪
女って決してあなたが考えてるほど弱くはないわ。男よりずっとタフよ。ただ少年になっちゃった男には負けるの。
女も野獣になる時はある。その時に持つのは暴力の牙ではない。悪意の牙である。
魂の岸辺
女ってのは、都合の悪いことは夢みたいなもんだったと思い込めるんだ。なかったことと同じだってな。男はなかなかそうはいかねえ。
渇きの街
やったことを後悔はしていなかった。道ってやつは踏み外すためにある。踏み外したところにも、また道はある。
泣きたくって仕方ないのに、涙が出て来ないっていうのはね、虚しいものよ。心がカサカサになって、ヒビ割れて。
冬の狼
信じているのは運だ。自分がまだ死ぬ時を迎えていないという思い込みのようなものだ。それが運を呼ぶ。生き残る方の運を呼ぶ。
あまり待ってばかりいると、待つってことが本当はどういうことなのか、分からなくなっちまうよ。
人生訓なんて蹴っとばせ
酒はゆっくり飲むものだ。味が分からぬほど酔うのも、酒に対して失礼というもの。
人生訓として言葉を持つことは悪くないが、それを本当に自分のものにするためには、一度は斜に構えて疑ってみることだ。
疑ってはみたが、結果として正しいという確認の行為があれば、その言葉の幅は大きく拡がるであろう。
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