エロスの男女差
男性にとってのエロスは単純明快です。
女性の裸や性交シーンなど、エロチックな視覚情報があれば、男性はすぐに興奮します。
その嗜好には個人差があれど、視覚情報に反応するシンプルさは、ほとんどの男性に共通しています。
これに対して、女性のエロスは個人差が大きく、聴覚情報に弱いとか、特別扱いに弱いとか、母性本能をくすぐるとか、色々と言われていますが、通則的なものはよく分かりません。
しかし、ひとつ確からしいことがあります。
それは「アルファ男性とベータ男性が、自分を奪い合って争い、最終的にはアルファ男性と結ばれる」という、自分をヒロインとする妄想です。
どうやら女性の多くは、ここにエロスを感じるらしいということが、(男性にとっては)徐々に理解されてきました。
男性はアダルト動画にすぐ釣られますが、女性はそこまで単純ではありません。
一方、あり得ないロマンスを扱った漫画・小説・映画などにドハマりするという、男性には理解しがたい傾向があったりします。
男たちに争奪される。数々のイベントを経て、最後はアルファ男性が勝つ。争奪の末に、強いオスと結ばれた自分は、女として高い価値がある。
どうやら、こういう妄想がエロスに響くようです。

独特なシグマ
シグマ男性の登場は、ここに一石を投じることになりました。
男性が積極的にアプローチして、女性が候補者の中から選ぶという構図は、令和の現在は半ば壊れています。
マッチングアプリの普及もあって、女性からアプローチしたり、お互いに評価・選択したりすることも珍しくありません。
相応の競争力がありながら、積極的に活動しないシグマ男性は、異彩を放つと言えるでしょう。
無関心なわけではありません。当然、女性には興味がありますが、女性が期待するような熱心なアプローチはあまりしません。
彼らの関心は、異性を獲得することより、自分の人生を充実させることですから、一部の男性が見せるような、度を超えた追い駆け方はしないのです。
自分に合う女性と接点を持って、お互いに納得できたら深い関係になる、という流れを志向します。
従来のように、選ばれるためにアピールするのではなく、自分の人生を生きる中で、相性のよい相手を探したいというスタンスです。
孤独には良くも悪くも強いので、寂しいという感情があまりなく、「ソロならソロで別にいい」という風だったりします。
このあたりが女性からすると「理解できない、もっと求めて欲しい、自分に関心がないのかしら」と感じてしまう要因になるわけです。
いわゆる草食系が、恋愛そのものを求めない(または、諦めている)のに対して、シグマ男性は恋愛は歓迎しますが、自分の人生を損なってまで、優先順位を上げることはありません。
したがって、競争に積極的な男性には、当然ながら劣りやすく、異性に人生を振り回されない一方、逃がしているチャンスも多いと言えます。

シグマ男性の付き合い方
仕事や恋愛において、やや癖があるシグマ男性と、どのように付き合えばよいでしょうか?
過度に干渉しない
シグマ男性は、自由を重視し、自立心が強く、群れるのを好まない傾向が強いです。
彼らは人好きでも人嫌いでもなく、距離感を大事にしたいのです。
したがって、付き合う上で最も大事なのは、「過度に干渉しない」ことです。自由を重視する彼らは、自由が奪われることを嫌うからです。
シグマ男性は、一人の時間を大事にする人が多いです。
もし何かを誘って、彼が遠慮したとしても、それは嫌われたわけではありません。
一人の時間を必要とすることと、相手に対する好意は別問題ですから、ここは混同しないようにしてください。
単に一人の時間を求めているだけです。
いきなり誘うのではなく、事前にアポを取っておくと、その約束はしっかり守ります。
束縛しない
恋人同士の場合は、あまり束縛しない方がよいでしょう。
「今どこにいるの?」「誰といるの?」と頻繁に聞いたり、「毎日連絡して」などと言うと、シグマ男性はストレスに感じる可能性があります。
嫌っているわけでも、浮気しているわけでもありません。常に管理される(自由がない)状態が苦手なだけです。
女性からすれば、不安になるかもしれませんが、信頼して放置した方が、おそらく結果的にはよいでしょう。
シグマ男性は、良くも悪くも恋愛にガツガツしていません。
一人の時間を大事にしたいので、浮気にかける時間や労力を嫌います。
二股や三股をかける男性は、人生の大部分を女性に費やしています。シグマ男性の多くは、そういうリソースの使い方を好みません。
パートナーは一人で十分、場合によって不要と考えていますから、納得して恋人関係になったのなら、長く続きやすい相手とも言えます。
シグマ男性は、熱烈な恋愛には発展しにくい一方、浮気リスクはそれほど高くないので、ここは一長一短かもしれません。

会話が少なくても大丈夫
シグマ男性は、会話がない時間でも、苦痛に感じない傾向があります。
したがって、「何か話さなきゃ…」と焦って、無理に会話する必要はありません。
少しくらい沈黙があっても、それを過度に気にせず、むしろ「落ち着く」程度に思って大丈夫です。
男性同士なら、無言で一緒に何かの作業をする。恋人関係なら、ただ一緒に座ったり、手をつないで歩く。それだけで十分だったりします。
一緒に食事をして、時々「おいしいね」と言う程度でも、シグマ男性は全然気にしていません。
むしろ、共に落ち着いた時間を過ごしたことで、好感度は上がっています。
時間や約束を守る
遅刻したり、すっぽかしたり、約束を破るのは、人間関係では禁忌ですが、シグマ男性は特にこれを嫌うと思ってください。
彼らは自立志向が強く、自分も他人も尊重しています。
理由なく相手の時間・自由を奪う人間を、毛嫌いすると理解した方がよいでしょう。
人間ですから、誰でもミスはあり得ます。したがって、1~2回のミスであれば、きちんと謝れば問題ありません。
しかし、遅刻や反故を3回以上やってしまい、かつ改善が見込めないと判断された時、シグマ男性はズバッと人間関係を切る可能性があります。
これは切られた側からすれば、「急に冷たくなった」と感じるかもしれませんが、決してそうではありません。
時間をかけて冷静にチェックした後、この関係を続けても有害でしかないと判断されたのです。
つまり、何度かチャンスを与えられて、そのすべてに失敗したということです。
感情や思い込みで関係を切るほど、シグマ男性は幼稚ではありません。一方、害を垂れ流す関係を続けるほど、彼らは無能ではありません。
ルーズな人間や不誠実な人間は、シグマ男性と相性が悪いと言えます。

感情を探り過ぎない
シグマ男性に「何を考えているの?」と、頻繁に探ることは避けた方がよいでしょう。
彼らは理屈や感情を整理してから、外に出すようにしたいと考えています。
整っていない状態で、五月雨式にだらだらと口に出すことを好みません。人によっては、五月雨式の話を聞くのを嫌がることもあります。
逆に、自分なりに整理できたことであれば、分かりやすく説明してくれます。
シグマ男性が言い淀んだ場合は、別に秘密にしたり、嘘を吐こうとてしいるのではなく、ただ自分の中で整理できていないだけだったりします。
少し時間を挟んで考えさせれば、きちんと話すことが多いので、その場で答えなくても勘繰る必要はありません。
「考えておいて」「後で聞かせて」などと伝えれば、準備が整った後に説明してくれるでしょう。
過度に社交性を求めない
今でこそ時代は様変わりしましたが、私が20代だった頃は、会社の飲み会が半ば義務でした。
公然と「飲めない奴は社会人失格」と吐く中年がいた時代です。
また、単に飲みたいだけの人間が「飲みニケーション」と言って、酒席を必要以上に美化していました。
シグマ男性は、こういう悪慣習を強く嫌います。
理不尽に自由を奪われるからです。メンバー次第では、何の実りもない強制残業でしかありません。
シグマ男性は優れた人が多いため、「一緒に飲まないと仕事ができない」と主張する人をよく理解できません。
営業や接待では、酒席は非常に大事なカードになりますが、社内の仕事で酒の力が欠かせないことは、ほぼないと言ってよいでしょう。
同僚と頻繁に「飲みニケーション」している人は、逆に駄目な人が多いのが現実です。
親睦を深めようとして、社交の場を増やしても、シグマ男性は苦痛に感じることが多いので注意してください。
ただし、酒席が嫌いなわけではありません。親しい友人・同僚らと、少人数で飲む楽しい時間は好んでいたりします。

まとめ
シグマ男性はやや癖がある、取っ付きにくい、ミステリアスという印象があるかもしれませんが、その行動原理はシンプルだったりします。
競争志向が強くなく、無駄な争いを生まない人が多いです。
良くも悪くも人間関係に淡泊であり、場の中心にはなりにくいですが、一方で目立った敵を作りません。誰とでもソツなく付き合います。
能力的には優秀なことが多いので、親しくなれば頼れる存在に思えるでしょう。
孤高の一匹狼を好むため、放っておけば基本的に人畜無害です。他人を面倒事に巻き込むことは稀と言えます。
ただし、彼らを無理につなぎ止めることはできません。
自由が侵害されたと感じた時、かなり良い待遇や関係でも、あっさり逃げてしまう可能性があります。
逆に、適度な距離感を保つ限り、そこまで条件にこだわらなかったりします。
少なくとも、常に転職先や恋人を探しているような、利に敏いタイプではないと言えるでしょう。
【関連記事】 シグマ男性とは何か? (1)



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